アンケートで得られた回答のなかでも、自由記述形式によって寄せられたコメントは、「客観性がない」「集計が難しい」といった理由から、なかなか有効な活用が難しいものです。そんな課題に対して、アンケート分析にテキストマイニングを活用できる方法をご紹介します。
アンケート分析にテキストマイニングを活用するメリットについてもみてみましょう。
紙やウェブを通じて得られたアンケートの分析には、難しさも伴います。Excelを使用してアンケート分析を行うことが一般的ですが、データの量が多いほど入力に時間を取られたり、複雑な関数を設定しなければならなかったり、分析活動そのものが業務負担になりかねません。
自由入力の形式で得られたコメントは、地道に1件ずつチェックしていくこともできますが、膨大な回答数が得られた場合ほど、作業が大変になってしまいます。
テキストマイニングツールの基本的な機能は、テキストデータを単語に分割し、それぞれの出現回数をカウントすること。これにより、頻繁に出現する単語を把握できるようになります。
出現回数が多い単語とは、まさしく商品やサービスに対して顧客が抱いている、客観性のある印象そのものです。アンケート分析でも効率的に把握すべきポイントと言えるでしょう。
出現回数をもとにデータを可視化する、ワードクラウドやワードマップのような表現もあります。どんな単語や話題が多いかはもちろん、それぞれの関係性もひと目でわかるようになるのです。
テキストマイニングツールを使ってアンケート分析をすれば、商品やサービスに対する評価もピックアップして確認できます。一般的に「ポジネガ分析」や「センチメント分析」と呼ばれる評価把握の分析では、テキストにおけるポジティブ・ネガティブそれぞれの評価をピックアップ。商品やサービスに対するリアルな評価を集計し、効率的に把握できるのです。
評価に関する表現を把握することで、今後のプロモーションやブランディングの戦略に活かしたり、商品やサービスの改善活動に役立てたりできるでしょう。
テキストマイニングツールは、膨大なアンケートの回答結果を自動的に処理してくれます。テキスト解析エンジンを使うことで、大量のテキストデータを、スピーディーかつ確実に、高い精度で処理できる、というわけです。
手作業での集計は、どうしても時間と手間がかかってしまいます。アンケート分析本来の目的は改善活動にありますから、テキストマイニングツールを導入すれば、本質的な業務に集中する時間の確保に繋げられるでしょう。
テキストマイニングツールは、アンケート分析の結果をスタッフ間で共有できるように、分析データを出力可能。社内で共有するためのデータを手作業で作る手間がなくなり、さらに客観的なデータをスタッフそれぞれが把握できるため、とても効率的です。
ここまで見てきたように、テキストマイニングツールを使用すれば、アンケートの分析も効率的になります。また、テキストマイニングツールには、AIがアンケートの回答を自動分析してくれるものもあり、その精度もますます高まっています。
このサイトでも、さまざまな強みを持っているテキストマイニングツールを紹介していますので、自社の導入目的にあったテキストマイニングツールの選出に、ぜひ役立ててみてくださいね。
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