テキストマイニングツールは有料と無料で何が違う？

テキストマイニングツールはアンケートやSNSなどの情報を分析し、顧客のニーズや課題発見をサポートするツールです。テキストマイニングには無料版、有料版があります。この記事では、無料版と有料版ツールの違いについて解説します。

無料版で十分なケース

個人利用や体験目的であれば、無料版で十分でしょう。無料版は開発元サポートが充実していない場合も多く、セキュリティに不安がある、テキスト量が限られているというデメリットもあります。

また、無料版はサポートが十分でない傾向があるため、使い方や分析方法を利用者個人で調べたり、試行錯誤しながら学んだりする必要があります。精度を求めない、一度体験してみたい個人利用の方には向いています。

有料版がおすすめなケース

ビジネスで成果を求める場合や、本格的に運用する場合は有料版がおすすめです。有料版は導入時のサポートが充実しており、利用のしやすさやデータ分析の活用しやすさ、精度に力を入れているツールが揃っています。

導入にはコストがかかりますが、未経験者でも使用できる、ワンクリックなど簡単な操作で分析ができるなどの機能が充実している特徴もあります。細かいデータ分析がしたい、現在行っている分析ツールでは結果が得られにくいケースでは有料版の導入がおすすめです。

無料版のデメリットとは？

例えばExcelでもテキストマイニングはできますが、関数を利用する、条件設定をするなどの手間がかかります。また、テキストの形態素解析をする必要もあります。

無料のテキストマイニングツールのひとつKHCoderは理論上分析対象ファイルサイズの上限はありませんが、大きなファイルを分析する場合は処理に時間を要します。ユーザーローカルの無料版テキストマイニングでは、10,000文字までの解析が上限となっています。10,000字の目安は、A4サイズのWordファイルでおよそ7pです。

有料版のメリットとは？

ツールによって、力を入れているポイントや、用途にあわせた仕様など強みは多様ですが、例えば「分析手法を知らない初心者でも、使用・分析が可能」といったように、操作性に注力したツールや、属性比較を充実させているツール、組み合わせられる言葉の数を増やしているツールがあります。

SNSの分析に特化したものや、自社のポータルサイトやレビューサイトと連携できるようにしたものなど、拡張性が高いツールもあります。

情報元のデータの形式や、分析結果を何に活かしたいのか、それぞれのニーズに併せて開発され、サポート体制を整えているのが有料版ツールの強みと言えます。

無料版テキストマイニングツールの活用事例

無料版テキストマイニングツールのひとつKHCoderでは、内容分析とテキストマイニングが可能。例えば、メディアの研究や、コミュニケーションの研究などで、様々な形態のメディア（新聞や雑誌、テレビなど）の内容を分析できます。テキストマイニングでは、文章を単語や文節で分けて、使用される頻度や、傾向などを抽出できます。

個人の趣味の範囲で使用する例としては、気に入っている歌や小説など、芸術作品の傾向を分析し、自分の嗜好を把握する、或いは流行っている複数の作品を分析して、流行を推測するといったものが挙げられます。